皆様
いつもお世話になっております。
薬剤師の小川です。
もう10年くらい前ですか。。
お正月で実家に帰省していました。
ごくごく毎日、普通の生活をしていました。
ある朝、起きたら、母の調子がおかしい？どうしたんだろう？
片方の足には靴下を履いていましたが、もう片方の足には靴下をはいていませんでした。そして、ずっと同じところに立ったまま。
私が「寒いから椅子に座りなよ」と言って座って話しかけたら、
母はすべての記憶を失っていました。びっくり仰天。
すぐに家族に病院に行く準備をするよう言って、ゆっくりと母の話を聞いていました。
母「今日は何月何日？私は今日は仕事に行かなきゃ行けないの？昔は何の仕事を
していたの？このご飯誰が作ったの？洗濯物誰が干したの？」と同じことを繰り返す。そして、１秒後にはまた同じ質問を繰り返していました。すぐに市民病院へ直行しました。
病院の受付係の人は直ぐに予約がいっぱいな所に母を急患として診察してくれました。そして、母に治療薬の注射しました。家族みんなどう対応したらいいのか分からなかったです。私も気が動転して精神的に参りました。
一晩ですべての記憶が失ってしまった母。
検査の結果、脳外科の先生から、脳梗塞ではなく前向性前健忘と診断されました。医師からは「どうしてこうなるのかは今の医学では分かっていません」
の答えでした。
私はそれからどうしてこういう病気になるのかいろいろと調べましたが、一時的な脳の血流不足で一生のうちで2回なることはほとんどないと書いてありましたが、一時的な血流不足で起きるようなそんなに簡単な症状ではありませんでした。
母はその２年前の６１歳の時に骨折して３か月入院して、３０年間働いてきた職場をまたいざ仕事に復帰しようと思ったらクビにされてそのショックとストレスが溜まったのでしょう。焦っている母を私は２年間支えることもできずに放っておいたのです。後悔するばかりで涙が止まりませんでした。
人間の体って分からない事だらけです。
今は記憶が戻り普通に生活をしています。
ショックとストレスは人間の体にどのような症状をもたらすのか分かりません。。。。。。
その時の市民病院の迅速な対応にすごく感謝してます。