おはようございます。
学校では感染しにくい、などと一部学会が見解を発表、報道されてきましたが、
現実には、学校、保育園クラスターが多発しております。
現場の皆様のご苦労をお察し申し上げます。
沖縄県で、やっと学校休校を決定しましたが、
それでも「子どもが感染を広げるものではない」というような専門家コメントを見かけて
驚愕しました。
学校や保育園の空調環境等が、海外先進国なみに改善され、安全な環境ならばまだわかるのですが
現場はそうではないので、皆様に情報提供させていただきます。
5月25日夜のNHK？テレビ報道を見たのですが、
5月17日までの保育園クラスターが344件もあったと報じていました。（厚労省調べ）
元記事が見つからず、検索をしたところ、画像のキャプチャを取ってくださった方がおり。
変異株が騒ぎになる3月2日前でも、344−111＝233件ものクラスターが起きています。
学校はいわんやおや、学校 クラスターで、検索すると、全国の報道が続々と出てきます。
一例、北海道の小児クラスターの状況
以下、海外情報や文献などです。
強力なCOVID-19軽減策を講じずに学校を再開すると、パンデミックを加速させるリスクがある
2021.3.10. (Published) The LANCET
School reopening without robust COVID-19 mitigation risks accelerating the pandemic
要点を邦訳紹介してくださっている方
子供は大人と同じ速度でコロナウイルスを感染させる可能性があります:
学校とCOVID-19について現在わかっていること
COVID-19：SARS-CoV-2に感染した小児の大半が典型的な症状を示さない（ネイチャーアジア）
「典型的な症状が見られない症例の頻度が高いことを考えると、学校が再開する際には、学校に登校する小児とその直接接触者に対する警戒を強め、革新的なスクリーニング検査を実施し、
頻繁に検査を行うことが必要と考えられる」
【室内という、最も危険な感染ホットスポット | Natureダイジェスト6月号】
天井が高く広々として風通しが良さそうな店内。しかし二酸化炭素モニターは、換気が不十分でCOVIDに感染する恐れがあることを示していた。専門家ですらこうした
見た目に騙されることがあるという （ネイチャーアジア）
※学校の教室や体育館、幼稚園教室も測定が必要ですね。
欧米で、教室にCo2モニターを備え付けている報道もありました。
海外先進国では一クラス当たりの少数化を実現していると思いますが
今回の件でさらに10人台に人数を絞っているという報道もあります。
日本では40人教室で学校給食、集団発声など、改善がされていません。
マスクをつけての体育も問題になりましたが、マスク以前に熱中症警報が出ていても激しい体育を強制することから
問題にしていただきたいですね。もう以前から、何人もの子が熱中症で亡くなっています。
高齢者に自治体がアナウンスするように、自宅や一人でできる運動の型を
教えていただきたいものです。
★小児の腸に長期間
小児の腸で36日間活性あるウイルスが検出されたという最新研究の
報道をEric Feigl-Ding先生が紹介くださっています。
22例中20例は6歳以下の子供、70%が無症状だったと。
おむつがえをする保育士さんの安全確保が望まれます。
★小児の重症化（MIS-C）について
小児は重症化しないという専門家見解がTVで流されていましたが、
これは、重症化といわないのでしょうか？
感染したあとの重症化って、いわれているようですが。
CDCサイトより
2020 年 10 月 1 日の時点で、米国で MIS-C の症例定義を満たす患者の数は1,000 人を超えました。
2021 年には、この数は 2 月 1 日で 2,000 人を超え、4 月 1 日で 3,000 人を超えました。
2021 年 5 月 3 日以前に CDC に報告されたケースの最終更新*:
MIS-C患者の総数 症例定義* 3742
MIS-Cによる死亡者の総数 35
海外の報告では、MIS-C／PIMS患者の73.3%が小児集中治療室での治療を要し、
3.8%が体外式膜型人工肺（ECMO）を使用していた。重症度は高いものの、死亡率は1.9%
★変異株の感染力について
インド変異株（B.1.617）の感染力はケタ外れに強く「従来株の再生産数を2.5とすると、イギリス株はその1.5倍、インド株はさらにその1.5倍となり、再生算数は5.625くらいになる」
https://www.fnn.jp/articles/-/185050
↑再生産数は、風疹と同等だそうです。
ビクトリア州の最高保健責任者であるブレット・サットン氏
「はしか」レベルの感染症。
すれちがったレベルや、2時間後に入った部屋での感染懸念と。
★科学的換気対策の一例
Co2モニターを用いたモニタリング
（神奈川県ではすでに行政がCo２モニターを貸出しております。）
スモークマシーンを用いた愛知県立大の清水宣明教授（感染制御学）の換気改善対策
サーキュレーター、工業用ファン、扇風機、網戸記事等を用いて、結核対策の換気回数６回／時を達成し、対面授業再開と
★給食
イスラエルでは、外やバラバラに昼食を食べるなどの工夫、18人学級。
「那覇市内の県立学校でも２５〜２８日に生徒５人、職員１人が感染した。
マスク着用が義務付けられていたが、昼食時に外したことで感染したとみられる。」
日本ではすぐには、むつかしいので、
zoom等を用いて、エッセンシャルワーカーのお子さんは登校、
自宅学習ができる子は自宅で、など、選択登校制が導入でき、教室の人口密度を減らせるとよいですね。
ドイツの飴検査。毎日検査をできるシステムを作り上げたそうです。
沖縄県も学校PCR検査チームが立ち上がったと
★ワクチンについて
小中学生にワクチン接種をという、
話もどこかの首長が話を出しているようですが
イスラエルは、心筋炎のまれなケースと若い男性の COVID-19 ワクチン接種との関連を報告
という報告も出てきており、小児の接種についてはイスラエルでも懸念が広がっているようですね。
まず、換気、検査も含め、リスクのない、集団生活の場である
学校環境やオンラインや動画配信授業の改善を行っていただきたいです。
★環境改善対策の具体的方法
Airbornekanki先生、覆面ですが、
文献をきちんとリンクして、まとめを作ってくださっておりますので、ご紹介させていただきます。
文献を直接ご確認ください。
戸谷