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Date: Sat, 13 Jun 2015 21:37:03 +0900
From: 鈴木歯科 
Reply-To: publichealthnetwork@umin.ac.jp
Subject: [PHNetwork:000325] 口腔ケア・・・定義と経緯について・・社会医学系の先生がたと(再送)
To: publichealthnetwork@umin.ac.jp (PHNetwork)  ,tsuzuki@dream.email.ne.jp
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鈴木俊夫@鈴木歯科医院@名古屋市です
 マルチポスト ご容赦ください。

なにやら、今年にはいり、診療報酬の改定を にらんで??
騒がしくなってきました。
 そこで、少し、流れを整理したので、書いてみました。


****************

平成2年?3年?の、看護教育カリキュラムの改訂により
 口腔領域の講義を、看護教員が行うことになり、
 それまで担当していた歯科医師が大幅に削減されることになった。
 その前後から、寝たきり老人や入院患者の口腔内の悲惨な状態の改善が不可欠、
 との認識が医療者に浸透しはじめた。


そこで、
平成3年、愛知県歯科医師会、
 歯科領域の啓発とともに、口腔ケアの充実を図るため、
 看護学校・准看学校の教務主任協議会で、口腔領域の授業充実を依頼。
 同時に、医師・歯科医師・看護職・教育職・栄養職などの協力を得て、
 口腔ケアの書籍を企画。
 それまで、看護現場で使用していた、
 マウスケア。オーラルケア。口腔ケアなどの語句を、
 関係者間で検討し、「口腔ケア」と、表現することにした。


平成4年(1992年)。
「口腔ケア」(朝日出版社)10000部刊行し、下記へ配布。
全国の看護大学。図書館。国立国会図書館。歯学部の図書館。附属病院。
厚生省。愛知県。名古屋市。
愛知県内の看護部長協議会参加病院。
愛知県内の各報道機関
愛知県歯科医師会会員


◎同時に、日本口腔ケア研究会設立に向けて、東京医科歯科大学で、
 医師。歯科医師。看護職。教育職。保健師・・・
 厚生省・東京医科歯科大・慶応大学・東京女子・聖路加・歯科医師会など、
 30名近く出席して、設立準備会を開催。
 また、名古屋、広島、埼玉、鹿児島、福岡、などでも、研究会の設立が相次いだ。

◎秋には、第一回総会を開催。



平成6年(1994年)
 「口腔ケアマニュアル」(日総研出版)から刊行。
 それまでに、「口腔ケア」の、定義についてどのようにするか、
 関係者間で検討。
  その中から、社会医学系の山中先生が、
 (元 名古屋市立保健所長。全国保健所長会会長。名古屋市衛生研究所長
    名古屋市中央看護専門学校長)が、
 厚生省・医師会・行政などと検討し、定義を明確にした。
 定義として、幅広い内容を取り込んだ。
 詳細は、本書に明記されている。



◎その後、教育や現場などで、口腔ケアが普及し、
 その定義が、使用され、今日にいたっている。


現在 社)日本口腔ケア学会・・学術大会・総会
    株)日本口腔ケア協会・・学術大会
 さらに、認定試験なども実施しており、
 会員は、約5000名と、発展している。



「 口腔ケアとは 」
  口腔の疾病予防、健康保持・増進。リハビリテーションにより、
  QOLの向上を目指した科学であり、技術である。
  定義は、幅広い内容を包含する内容となっており、
   広義では、保健所事業から・・
   狭義では、口腔の保清。義歯の手入れなど・・
  となっている。


「口腔ケア」が、国民に浸透しはじめて、四半世紀。
健康保持増進にむけてさらなる充実が期待される。


社)日本口腔ケア学会
 http://www.oralcare-jp.org/