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Date: Tue, 1 Oct 2019 23:23:15 +0900
From: 掛園 浩 
Reply-To: publichealthnetwork@umin.ac.jp
Subject: [PHNetwork:000968] 豚コレラ感染拡大を防ぐには
To: publichealthnetwork@umin.ac.jp (PHNetwork)
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List-Id: publichealthnetwork.umin.ac.jp
List-Software: fml [fml 4.0.3 release (20011202/4.0.3)]
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佐賀県の掛園です。

豚コレラ感染拡大を防ぐには

  農林水産省は、豚コレラ感染拡大の対策としてワクチン接種を実施する方針を固
めました。2010年に宮崎で流行した牛の口蹄疫は、厚労省は、人には感染しないと発
表しましたが、全米公衆衛生協会の公式報告(1990年)は、口蹄疫の感染を広げる原
因は「口蹄疫に感染した酪農従事者、獣医師などが家畜に近づくためである」と明記
されています。

 人が口蹄疫に感染しても、牛と人の遺伝子のタイプの違いで、人の体内では増殖出
来ないので、発熱などの病気としての自覚症状が出ません。従って本人が感染してい
ると気づかず、他の酪農家に調査に行った時に感染を拡大するのです。口蹄疫や豚コ
レラに限らず、病原体は、人や動物に感染します。その病原菌が、その移った先で増
殖出来る環境なら、病気になりますが、増殖出来ない環境なら、1週間程度で死滅し
ます。ですから、米国では口蹄疫が流行した地区に近づいた人は2週間以内は家畜に
近づいてはならないという指針を公表しています。



  豚コレラの感染拡大を防ぐために、トラックや土壌、衣服などは消毒出来ます
が、人間の身体や体内に付着した病原菌は、消毒出来ないので、感染して病原体が死
滅するまでの1週間は病原菌の運び屋になっている可能性があります。


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富山県からの回答

http://www.asunet.ne.jp/~bbb/338-65.html


                          令和元年9月30日

掛園 浩 様

                                        

                         富山県経営管理部広報課長

                 

            

                  県へのご意見等について(回答)





   このたびは、ご連絡ありがとうございます。





ご指摘のとおり、人の身体や体内に付着した豚コレラウイルスが農場における豚コレ
ラ感染の原因になる可能性はあると考えられます。そこで、国の定めた家畜の所有者
が遵守すべき基準(飼養衛生管理基準)では、農場の衛生管理区域への病原体持ち込
み防止のため、必要のない者を衛生管理区域に立入らせないようにするとともに、衛
生管理区域および畜舎に立入る者に対して、①手指の洗浄又は消毒および靴の消毒を
させること、②衛生管理区域専用の衣服および靴を設置し着用させること、また、他
の畜産関係施設等に立入った者および過去1週間以内に海外から入国した者を立入ら
せないようにすることが定められています。さらに、国の豚コレラに関する特定家畜
伝染病防疫指針には、発生農場において防疫措置を実施した従事者は、従事した日か
ら7日間は発生農場以外の豚等に接触しないことが定められており、県としては、人
に付着した豚コレラウイルスが豚へ感染することのないよう、飼養衛生管理基準の遵
守を図ってまいります。